会社勤めをやめてフリーランスとなった場合、厚生年金のような強制的に給与から徴収されてしまう金額がありませんし、仕事道具などを購入しても、経費として処理することができるため、サラリーマン時代と同じ業種の仕事をするのであれば、手取りの収入がアップすることが多いというメリットがあります。また、会社とは違って、好きな時間に仕事ができますし、複数の会社と取引をして仕事を掛け持ちするということも可能で、さらにいえば仕事を選り好みして、みずからに合ったものだけを受けるということもできますので、大幅に自由度が高いということも挙げられるでしょう。
このようにメリットはきわめて大きく魅力的であるといえますが、いっぽうにおいて、デメリットがないわけでもありません。特に、仕事が受注できる頻度は一定しないことが多く、ひじょうに稼げる時期もあれば、まったく稼げない時期もあるなど、収入の不安定さは覚悟しなければならないといえます。また、確定申告などといった、税金や社会保障などの手続きも自前で行わなければならないことから、人事部門の職員が勝手に代行してくれたサラリーマン時代とは違って、めんどうな負担が増えるということもあるでしょう。