「看護学校を卒業=将来は看護師」とは限らない!?

看護学校の全過程を修了し国家試験に合格したら病院やクリニック、福祉施設などで看護師として働くのが一般的です。その活躍の場は広がっており、看護師の転職支援をしているスーパーナースを見るとさまざまな機関が求人を出していることが分かります。それだけ看護師は需要が高い証拠です。ただ、中には看護学校を卒業しても看護師にならず、一般企業に勤める方もいるようです。他の人とは違うルートを歩むことになる訳ですが、成功するためには何が必要になるのでしょうか。

一般企業への就職で大切なのは面接官を納得させられるかどうか。面接時、「看護学校を卒業しているのになぜ一般企業に就職しようと思ったんですか?」という質問が飛んでくるはずです。この質問にどう答えるかが結果を左右するといっていいでしょう。「看護師はつらそうだから」「他の業界が羨ましくなったから」といったネガティブなものではなく、面接官が自分の会社で働いてほしいと思えるようなポジティブな理由を用意しておくのが大事です。看護学校での経験は一般企業でも役に立つもの。実習などで大変な経験をしたのであれば、忍耐力などの形で自己PRに活かすといいでしょう。

そして面接とともに大事になってくるのは資格。一般企業の実務に必要な資格を1つも持っていなければ、なかなか採用されません。就活がうまくいかない場合は雇用形態を縛らずに採用してもらえるところを探し、働きながら簿記やTOEICなどの勉強をして正社員になれるようにコツコツ下積みすることをおすすめします。

もしくは、これまで身につけてきた看護師の知識を活かせる業種を選ぶとうまく就職できるかもしれません。世の中には看護の知識があることで優遇してもらえる会社もたくさんあります。看護大学の補助教官や製薬会社の社員、企業の保健指導員など、なれる職種もさまざま。看護業務だけではなく事務処理の仕事も担当することになるので、ふつうのOLになりたいのであればこういった選択肢まで視野に入れておくといいのではないでしょうか。

看護師の資格に有効期限はありません。いつか看護師として働きたいと思える日が来たら就職することもできます。人生は1度きりです。看護師以外の諦めたくない夢があるなら、そこに向かって後悔しないようにがんばってみてください。