リハビリのプロ!理学療法士

理学療法士は、ケガや病気などで身体に障害がある人や今後、障害が発生する恐れのある人に対して、座る、立つ、歩くといった基本動作の回復や維持のための訓練を行います。また障害の悪化を防ぐために医師の指示のもと、温熱療法など器具を使った物理療法も行う医学的なリハビリテーションのプロといえます。患部をジャグジーのようなところにつけたり、ホットパックを関節にあてたりする治療がここでいう物理療法です。病院をはじめ、福祉施設などで働くケースが多いです。中にはプロスポーツに帯同し、仕事を行う人もいます。

高齢社会と少子化が起こっている日本では介護予防が一つの課題になっています。市区町村などで行われる介護予防教室の活動にもこの職種の存在が欠かせません。そのほか、病院や施設へ通える人はいいのですが、在宅で過ごしている人の中にもリハビリを必要とする人は大勢います。そのような方に向け、訪問リハビリも行っています。患者や利用者のためにプランを立ててリハビリを実行するのもそうですが、さまざまな福祉器具を紹介し、それを使って機能回復を図るアドバイスもこの職種が担っています。テレビドラマなどで見る歩行訓練のところにいる人というイメージが強いですが、実際にはそれはほんの一部に過ぎず、その業務は多岐にわたります。